“ぎんが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銀河78.9%
吟哦21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等の枕に響いたのは、ちょうどこの国の川のように、清いあまがわ瀬音せおとでした。支那の黄河こうが揚子江ようすこうに似た、銀河ぎんがの浪音ではなかったのです。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大熊星座おおくませいざのなかの北斗七星ほくとしちせいのこと、小熊星座のなかの北極星のこと、次には、アンドロメーダ星座、ペルセウス星座、牽牛星けんぎゅうせい織女星しょくじょせい銀河ぎんがのこと、彗星すいせいのこと
山の別荘の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
十一日午前七時青森に着き、田中ぼうう。この行風雅ふうがのためにもあらざれば吟哦ぎんがに首をひねる事もなく、追手をけてぐるにもあらざれば駛急しきゅうと足をひきずるのくるしみもなし。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼を悲しむと看取せんか、我も亦た悲しめるなり。彼を吟哦ぎんがすと思はんか、我も亦た吟哦してあるなり。心境一転すれば彼も無く、我も無し、邈焉ばくえんたる大空の百千の提燈を掲げ出せるあるのみ。
一夕観 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)