銀河ぎんが)” の例文
「このぼんやりと白い銀河ぎんがを大きないい望遠鏡ぼうえんきょうで見ますと、もうたくさんの小さな星に見えるのです。ジョバンニさんそうでしょう」
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
くもくらからう……みづはものすごしろからう……そら所々ところ/″\さつ藥研やげんのやうなひゞがつて、あられなかから、銀河ぎんがたまくだくがごとほとばしる。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼等の枕に響いたのは、ちょうどこの国の川のように、清いあまがわ瀬音せおとでした。支那の黄河こうが揚子江ようすこうに似た、銀河ぎんがの浪音ではなかったのです。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大熊星座おおくませいざのなかの北斗七星ほくとしちせいのこと、小熊星座のなかの北極星のこと、次には、アンドロメーダ星座、ペルセウス星座、牽牛星けんぎゅうせい織女星しょくじょせい銀河ぎんがのこと、彗星すいせいのこと
山の別荘の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
たちまち見る、眼前がんぜん銀河ぎんが、ドウッ——と噴霧ふんむを白くたてて、宙天ちゅうてんやみから滝壺へそそいでいる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一〇五銀河ぎんが秋を告ぐれども君は帰り給はず。冬を待ち、春を迎へても消息おとづれなし。
その方角ほうがくには、あわしろ銀河ぎんがながれて、まる地平ちへいぼっしていたのであります。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
見上げて、私は涙で曇つた眼で、雄大な銀河ぎんがを見た。
銀河ぎんがさかしまにしてひざおよたてがみ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
銀河ぎんがの、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所そっこうじょが、ねむっているように、しずかによこたわったのです。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
……うでないと、あのふくろふとなへる呪文じゆもんけ、寢鎭ねしづまつたうしたまちは、ふは/\ときてうごく、鮮麗あざやか銀河ぎんが吸取すひとられようもはかられぬ。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
待つほどにくるほどに、夜はやがて三こう玲瓏れいろうとさえかえった空には、微小星びしょうせいの一粒までのこりなくぎすまされ、ただ見る、三千じょう銀河ぎんがが、ななめに夜の富士ふじを越えて見える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
入りてしもして、又あすの日を待つべし、とあるに、いなみがたく、母をすかしてさきに臥さしめ、もしやとそとに出でて見れば、八二銀河ぎんが影きえぎえに、八三氷輪ひようりん我のみを照して淋しきに
よるになると、かぜいたけれど、あのむちをり、ひづめをらしてぎるようなあらしではありませんでした。ほしひかりきゅうに、とおくなって、また銀河ぎんがいろは、えるかえぬほどのかすかさです。
しんぱくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まろかた銀河ぎんがわた
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
では今日はその銀河ぎんがのおまつりなのですから、みなさんは外へでてよくそらをごらんなさい。ではここまでです。本やノートをおしまいなさい
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
……ときなびきかゝるくもいうなるさへ、一てん銀河ぎんが髣髴はうふつとして、しかも、八甲田山かふださん打蔽うちおほふ、陸奥みちのくそらさびしかつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
銀河ぎんがづくり
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
素敵すてききをかけられてよくみがかれた鋼鉄製こうてつせいの天の野原に銀河ぎんがの水は音なくながれ、鋼玉こうぎょく小砂利こじゃりも光りきしの砂も一つぶずつ数えられたのです。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
やがて温泉いでゆ宿やど前途ゆくてのぞんで、かたはら谿河たにがはの、あたか銀河ぎんがくだけてやまつらぬくがごときをときからかさながれさからひ、水車みづぐるまごとくに廻転くわいてんして、みづ宛然さながらやぶはしけて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
銀河ぎんがいの
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はまた足もとのすなを見ましたらその砂粒すなつぶの中にも黄いろや青や小さな火がちらちらまたたいているのでした。おそらくはそのツェラ高原の過冷却湖畔かれいきゃくこはんも天の銀河ぎんが一部いちぶと思われました。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
月夜つきよかげ銀河ぎんが絶間たえま暗夜やみにもくまある要害えうがいで、途々みち/\きつねたぬきやからうばられる、と心着こゝろづき、煙草入たばこいれ根附ねつけきしんでこしほねいたいまで、したぱらちからめ、八方はつぱうくばつても、またゝきをすれば
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)