-
トップ
>
-
谿河
読み方 | 割合 |
たにがわ | 81.8% |
たにがは | 18.2% |
柳屋の柳の陰に、
門走る
谿河の
流に立つ姿は、まだ朝霧をそのままの
萩にも
女郎花にも較べらるる。が、それどころではない。
お山の下の恐しい、あの
谿河を渡りました。
村方に、知るべのものがありまして、
其処から通いましたのでございます。
床わきの
袋戸棚に、すぐに
箪笥を
取着けて、
衣桁が
立つて、——さしむかひに
成るやうに、
長火鉢が
横に、
谿河の
景色を
見通しに
据ゑてある。
星の
下を
飛んで
帰つて、
温泉の
宿で、
早や
準備を、と
足が
浮く、と
最う
遠く
離れた
谿河の
流が、
砥石を
洗ふ
響を
伝へる。