“谿河”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たにがわ81.8%
たにがは18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柳屋やなぎやの柳の陰に、かどはし谿河たにがわながれに立つ姿は、まだ朝霧をそのままのはぎにも女郎花おみなえしにも較べらるる。が、それどころではない。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お山の下の恐しい、あの谿河たにがわを渡りました。村方むらかたに、知るべのものがありまして、其処そこから通いましたのでございます。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とこわきの袋戸棚ふくろとだなに、すぐに箪笥たんす取着とりつけて、衣桁いかうつて、——さしむかひにるやうに、長火鉢ながひばちよこに、谿河たにがは景色けしき見通みとほしにゑてある。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほししたんでかへつて、温泉いでゆ宿やどで、準備じゆんびを、とあしく、ととほはなれた谿河たにがはながれが、砥石といしあらひゞきつたへる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)