“谿水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たにみず66.7%
たにみづ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文政二年三月下旬の、午後のが滑らかに照っていて、山々谷々の木々を水銀のように輝かせ、岩にあたって飛沫しぶきをあげている谿水たにみずを、かすかな虹で飾っていた。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼の室に近い築山の間から、谿水たにみずを導いて小さな滝を池の中へ落している上に、高くはないけれども、一度に五六筋の柱を花火のように吹き上げる噴水まで添えてあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
雨はれし後の谿水たにみづいたいたしきのふも今日けふあかく色づき走る
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
谿水たにみづのながるる音もいはかげになりてこえぬこのひと時を
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)