“準備”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したく52.0%
じゆんび15.0%
じゅんび13.0%
ようい9.0%
こゝろがまへ2.0%
じたく2.0%
ととの2.0%
おしたく1.0%
こしらへ1.0%
こゝろまうけ1.0%
したしらべ1.0%
そなへ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう明日あすの朝の準備したくをしてしまって、ぜんさきの二合をめるようにして飲んでいた主翁ていしゅは、さかずきを持ったなりに土間の方へ目をやった。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
又護身の用として余は三尺の秋水しふすゐよこたへ、小西、森下、深井、石田の四君は各「ピストル」を携帯けいたいし、人夫は猟銃れうじう二挺を準備じゆんびしたり。
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
わたくし竜宮行りゅうぐうゆきをするまえに、所中しょっちゅうそのおやしろ参拝さんぱいしたのでございますが、それがつまりわたくしりて竜宮行りゅうぐうゆき準備じゅんびだったのでございました。
マーキュ なんぢゃ、調子てうしあはせて? 吾等われら樂人扱がくにんあつかひにするのか? 樂人扱がくにんあつかひにりゃ、みゝ顛覆でんぐりかへらする音樂おんがくきかす。準備よういせい。
あしたにはポヽロの廣こうぢに出でゝ、競馬の準備こゝろがまへを觀、夕にはコルソオの大道をゆきかへりて、店々の窓にさらせる假粧けしやうの衣類をけみしつ。
そして、寡婦は親戚の家へ往って、せっせと餅搗を手伝ったが、思うようにはかどらなかったために、やっと終って帰り準備じたくをしていると日が暮れた。
白い花赤い茎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
服装なりもチャント、準備ととのったのである。夫は不思議にたえない。で、ある晩に彼女にたずねた。
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
「あなたは、もうふゆ準備おしたくは」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
カピ長 さらば、づおかへりあれ。なれば木曜日もくえうびめまする。……そなたまへむすめうて、當日たうじつ準備こゝろまうけをさせたがよい。……おさらばでござる。
ロミオ さういうて、戀人こひゞとに、しか準備したしらべをさせてたもれ。
星のとばり、雪のゆか くしくおほいなる準備そなへかな だ頽廃の人の心 悲しくも住むに堪へざるを
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)