“じたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
支度58.1%
自宅16.1%
仕度16.1%
準備6.5%
自家3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで太郎たろう次郎じろう支度じたくをして、のこのこ布団ふとんからはいして、をあけてそとへ出ました。そらはよくれて、ほしがきらきらひかっていました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかし、いまからもう病家びやうかまはりでもあるまいし、自宅じたく方々はう/″\から、のつくやうにむかへの使つかひたことを想像さうざうして、こしをもぢ/\さしてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そうわれたときに、わたくしなにやらすこ心細こころぼそかんじましたが、それでもすぐになおしてたび仕度じたくととのえました。わたくしのそのときたび姿すがたでございますか……。
「皆、その盒を開けて見ろ、かの女の嫁入準備じたくが入っている」
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
外は星夜ほしづくよで風の無い静かな晩である。左へまがれば公園脇の電車道、銀之助は右に折れてお濠辺ほりばた通行ひとゞほりのない方を選んだ。ふと気が着いて自家じたくから二三丁先の或家あるいへ瓦斯燈がすとうで時計を見ると八時すぎである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)