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支度
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じたく
ふりがな文庫
“
支度
(
じたく
)” の例文
その日も土井は町へ
牡蠣雑炊
(
かきざふすゐ
)
を食べに行つた。京都へ来てから、思ひのほか日がたつてゐたので、彼はもうそろ/\帰り
支度
(
じたく
)
をしてゐた。
閾
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
そこで
太郎
(
たろう
)
と
次郎
(
じろう
)
は
逃
(
に
)
げ
支度
(
じたく
)
をして、のこのこ
布団
(
ふとん
)
からはい
出
(
だ
)
して、
戸
(
と
)
をあけて
外
(
そと
)
へ出ました。
空
(
そら
)
はよく
晴
(
は
)
れて、
星
(
ほし
)
がきらきら
光
(
ひか
)
っていました。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
吉雄
(
よしお
)
は、もう、じっとしていることができませんでした。さっそく、
教室
(
きょうしつ
)
へはいって、
荷物
(
にもつ
)
を
持
(
も
)
って
帰
(
かえ
)
り
支度
(
じたく
)
をしました。
ある日の先生と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広いキヤツフエの中に僕等の組しか話して居ない事に気が付いて帰り
支度
(
じたく
)
をした時は翌日の午前四時前であつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
かの秋風が
何処
(
どこ
)
からともなく吹き初めて来る、すると早や幽霊や骨人や蜻蛉や氷屋は逃げ
支度
(
じたく
)
だ。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
▼ もっと見る
大氣焔
(
だいきえん
)
で
以
(
もつ
)
て
威張
(
ゐば
)
り
散
(
ち
)
らされるので、
品川軍
(
しながはぐん
)
は
散々
(
さん/″\
)
の
敗北
(
はいぼく
)
。
文海子
(
ぶんかいし
)
が
歸
(
かへ
)
りに
寄
(
よ
)
つて
呉
(
く
)
れといふのも
聽
(
き
)
かず、
望蜀生
(
ぼうしよくせい
)
を
連
(
つ
)
れて、せツせと
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
した。ぷツぷツ
憤
(
おこ
)
つてゞある。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
カピ長 あ、いや、
方々
(
かた/″\
)
、お
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
をなされな。
粗末
(
そまつ
)
な
點心
(
ごだん
)
ながら、
只今
(
たゞいま
)
準備中
(
よういちゅう
)
でござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
彼はよく旅の空で帰り
支度
(
じたく
)
をする頃にそう思った。もし無事に故国に
辿
(
たど
)
り着くことが出来たら、あの事も聞いて見たい、この事も聞いて見たいと。今、嫂達は彼の側に居る。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「あ、その人は、おれがでてくるときに、先をいそぐとやらで
立
(
た
)
ち
支度
(
じたく
)
をしていたから、ことによるともうでかけてしまったかもしれねえが、おいでになったらすぐ連れてこよう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その晩泉原は偶然にも、初めて会った人の、初めての部屋で寝る事になったが、夜が明けると床を離れて身
支度
(
じたく
)
を調えた。
倫敦
(
ロンドン
)
の下宿にいる時のように
流石
(
さすが
)
に朝寝もしていられなかった。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
蘭子たちはもう中腰になって、まっ青な顔で逃げ
支度
(
じたく
)
をしていた。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
鮎釣
(
あゆつり
)
の夕かたまけて
去
(
い
)
に
支度
(
じたく
)
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
雪
(
ゆき
)
こそふれ
夜
(
よ
)
はまだそれほどに
御座
(
ござ
)
りませねばと
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
とゝのへるにそれならば
誰
(
たれ
)
ぞ
供
(
とも
)
にお
連
(
つれ
)
なされお
歩行
(
ひろひ
)
御迷惑
(
ごめいわく
)
ながら
此邊
(
このほとり
)
には
車
(
くるま
)
鳥渡
(
ちよつと
)
むづかしからん
大通
(
おほどほ
)
り
近
(
ちか
)
くまで
御難澁
(
ごなんじふ
)
なるべし
家内
(
うち
)
にてすら
火桶
(
ひをけ
)
少
(
すこ
)
しも
放
(
はな
)
されぬに
夜氣
(
やき
)
に
當
(
あた
)
つてお
風
(
かぜ
)
めすな
失禮
(
しつれい
)
も
何
(
なに
)
もなしこゝより
直
(
すぐ
)
にお
頭巾
(
づきん
)
召
(
め
)
せ
誰
(
た
)
れぞお
肩掛
(
かたかけ
)
お
着
(
き
)
せ
申
(
まを
)
せと
總掛
(
そうがゝ
)
りに
支度
(
したく
)
手傳
(
てつだ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
晶子と
二人
(
ふたり
)
前の旅
支度
(
じたく
)
を収めた大きな信玄袋を携へた僕は、
尠
(
すくな
)
からず閉口し
乍
(
なが
)
ら五
町
(
ちやう
)
程汗に成つて歩いて来た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
そのうちだんだん日が
傾
(
かたむ
)
きかけて、
短
(
みじか
)
い
秋
(
あき
)
の日は
暮
(
く
)
れそうになりました。
保名主従
(
やすなしゅじゅう
)
はそろそろ
帰
(
かえ
)
り
支度
(
じたく
)
をはじめますと、ふと
向
(
む
)
こうの
森
(
もり
)
の
奥
(
おく
)
で大ぜいわいわいさわぐ
声
(
こえ
)
がしました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
連中があざやかに引揚げ
支度
(
じたく
)
をなし終ったのを見ると、抜け買いの
先生
(
せんじょう
)
金右衛門が
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると、
金持
(
かねも
)
ちは、いちはやく、
逃
(
に
)
げ
支度
(
じたく
)
をして
女の魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
賓客等
(
ひんきゃくら
)
おひ/\
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
をする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
来るとはや帰り
支度
(
じたく
)
や日短
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
平四郎は、
刎
(
は
)
ね起きて、すぐ身
支度
(
じたく
)
した。
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
支
常用漢字
小5
部首:⽀
4画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“支度”で始まる語句
支度金
支度前
支度料
支度致
支度邸
支度最中