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『閾』
ふりがな文庫
『
閾
(
しきい
)
』
その日も土井は町へ牡蠣雑炊を食べに行つた。京都へ来てから、思ひのほか日がたつてゐたので、彼はもうそろ/\帰り支度をしてゐた。六兵衛だとか、ゑり正だとか、そんな老舗へも立寄つて、少しばかりの土産物を買ひ調へてゐた。甥が西陣の織物屋を知つてゐる …
著者
徳田秋声
初出
「文芸日本 第一巻第三号」文芸日本社、1925(大正14)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約22分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
少
(
ちひさ
)
孰
(
どちら
)
繋
(
かゝ
)
徒労
(
とらう
)
暖
(
あたゝ
)
緒
(
しよ
)
臨終
(
りんじう
)
執拗
(
しつえう
)
家
(
いへ
)
上
(
あが
)
余
(
あま
)
叮重
(
ていちやう
)
声
(
こゑ
)
夷
(
なだら
)
引越
(
ひつこ
)
当
(
あた
)
日
(
か
)
貧
(
まづ
)
頑
(
かたくな
)
住
(
すま
)
入
(
はい
)
其
(
そ
)
冷
(
つめ
)
向
(
むか
)
喪
(
も
)
塗
(
ぬ
)
失望
(
しつばう
)
室
(
しつ
)
家主
(
やぬし
)
底冷
(
そこび
)
庭
(
には
)
怠
(
なま
)
懐
(
なつ
)
我儘
(
わがまゝ
)
支度
(
じたく
)
有
(
あ
)
田舎
(
ゐなか
)
界
(
さかひ
)
畢竟
(
ひつきやう
)
真赤
(
まつか
)
終
(
しま
)
聞
(
きこ
)
行
(
い
)
途中
(
とちう
)
逗留
(
とうりう
)
遠
(
とほ
)
郊外
(
かうぐわい
)
閉籠
(
とぢこも
)
階
(
かい
)
人達
(
ひとたち
)
仕業
(
しわざ
)
仕舞
(
しま
)
住
(
す
)
何
(
ど
)
余
(
よ
)
借
(
か
)
傍
(
そば
)
又
(
また
)
反省
(
はんせい
)
唐辛
(
とうがらし
)
嘘
(
うそ
)
多
(
おほ
)
夜具
(
やぐ
)
好
(
い
)
嫂
(
あによめ
)
家
(
うち
)
寂
(
さび
)
差
(
さ
)
庵室
(
あんしつ
)
微
(
かす
)
怒
(
おこ
)
思
(
おも
)
悲
(
かな
)
惨
(
みじ
)
感
(
かん
)
懐
(
ふところ
)
手落
(
ておち
)
投
(
ほう
)
拵
(
こしら
)
日
(
ひ
)
日影
(
ひかげ
)
時
(
とき
)
晩
(
ばん
)
歩
(
ある
)
沢山
(
たくさん
)
減
(
へ
)
熱沸
(
たぎ
)
直
(
す
)
着
(
つ
)
簷
(
のき
)
経
(
た
)
絖
(
ぬめ
)
膝
(
ひざ
)
色
(
いろ
)
薄
(
うす
)
袂
(
たもと
)
裏
(
うら
)
見
(
み
)
豪
(
えら
)
買
(
か
)