“絖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬめ96.0%
きぬ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横にねて、ずりおりる子供の重みで、するりと半纏の襟がすべると、肩から着くずれがして、を一文字につッと引いた、ぬめのような肌が。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
犬養木堂は、憲政擁護の神様だつた頃は、人が頼むと、おいそれと気持よくぬめなり、画箋紙なりへ達者な書をかいて呉れたものだ。
ふっくらとしたおもながの顔できぬのようになめらかな、しっとりと白いはだをしている、眉は薄墨で描いたような柔毛であるが、それが細いやさしそうな眼とよくうつって、温かい気品と
半之助祝言 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)