“手落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ておち57.1%
てお35.7%
てぬか7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰一人だれひとりものもなかろうとおもったのが、手落ておちといえばいえようが、それにしても、しん七があとってようなぞとは、まったくゆめにもおもわなかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
番人ばんにんは、またと、そんなような手落ておちがあっては、自分じぶん生活せいかつ関係かんけいすると、不安ふあんかんじましたから、日夜にちやおこたりなく、このおとこ注意ちゅういしたのであります。
おけらになった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしそれにはもう時機がおくれてしまったという気も起りました。なぜ先刻さっきKの言葉をさえぎって、こっちから逆襲しなかったのか、そこが非常な手落てぬかりのように見えて来ました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)