“測候所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そっこうじょ66.7%
そくこうしよ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀河ぎんがの、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所そっこうじょが、ねむっているように、しずかによこたわったのです。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あんな旱魃かんばつの二年つづいた記録きろくいと測候所そっこうじょったのにこれで三年続くわけでないか。大堰おおぜきの水もまるで四すんぐらいしかない。夕方になってやっといままでの分へ一わたり水がかかった。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
測候所そくこうしよを過ぎて絶頂の信号所に達した。其処そこにはナポレオン帽をかぶつてカアキイ色の服を着けた英国の陸兵が五六人望遠鏡を手にして立番たちばんをして居る。郵便船がはひる度に号砲を打つのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)