“立番”の読み方と例文
読み方割合
たちばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霊南坂れいなんざかを登る時、米国大使館の塀外を過ぎても、その頃には深夜立番たちばんしている巡査の姿を見るようなことはなかった。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
だんだら模様の関門も変にぼやけた色を帯び、立番たちばんをしている兵隊の口髭が、眼よりずっと上の額の辺にくっついているようで、鼻はまるでなさそうに見えた。
いかさま博奕ばくち立番たちばんまでやって、トドのつまりが阿波くんだりまで食いつめて、真鍮鐺しんちゅうこじり梵天帯ぼんてんおびが、しょうに合っているとみえて、今じゃすっかりおとなしくなっているつもりですが
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)