“茅舎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうしゃ37.5%
あばらや12.5%
かやや12.5%
ばうしや12.5%
ほうしゃ12.5%
わらや12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
処があとで関翁の話を聞けば、思いきや五郎君は翁の末子で、翁が武蔵野の茅舎(ぼうしゃ)を訪われたのも、実は五郎君の勧(すすめ)であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
私の、上新田の茅舎(あばらや)は、利根の河原へ百歩のところにある。朝夕、枕頭に瀬音の訪れを聞くのは、子供の時からの慣わしである。利根川なくして、私の人生はないようなものだ。
わが童心 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
主家(おもや)つづきに牛舎があり、中庭を隔てて、一層古びて頽(くず)れかけた茅舎(かやや)の穀物納屋もあった。その間の庭の突き当りに細丸太の木柵があり、その外は野菜畑やクローバーの原っぱになっていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
われ起つて茅舎(ばうしや)を出で、且つ仰ぎ且つ俯して罵者に答ふるところあらんと欲す。胸中の苦悶未だ全く解けず、行く行く秋草の深き所に到れば、忽(たちま)ち聴く虫声縷(る)の如く耳朶(じだ)を穿(うが)つを。
一夕観 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
朝少し早く出かけて、茅舎(ほうしゃ)林園の、尚紫色(むらさき)、濛気(もや)に包まれてる、清い世界を見ながら、田圃道を歩く心地の好いこと、それだけでも、獲物は已(すで)に十分なのです。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
彼は片手で絃(いと)を掻き鳴らしながら、それにあはせて足拍子をとつて往還を進んでゆく。やがて、低い桜の木立にかこまれた一軒の茅舎(わらや)の戸口にそつと立ちどまつた。