“濛気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうき85.7%
もや14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我々は、突如濛気もうきの一角を衝いて現れたる英国監視艦のために発見せられ、たちまちその集中猛火を浴びせ掛けられたのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
濛気もうきの幕によろめくような機影を曳きながら飛んでいたが、おいおい高度をあげるにつれて、四方からコクのある雲がおしかさなってきて
雲の小径 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
朝少し早く出かけて、茅舎ほうしゃ林園の、尚紫色むらさき濛気もやに包まれてる、清い世界を見ながら、田圃道を歩く心地の好いこと、それだけでも、獲物はすでに十分なのです。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
最初さいしょは、なにやら濛気もやでもかかっているようで、もののけじめもわかりかねましたが、そのうち不図ふと何所どこからともなしに、一じょう光明あかりんでると同時どうじに、自分じぶんかれているところ