“ぼうしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ボウシャ
語句割合
茅舎22.2%
坊舎22.2%
暴瀉22.2%
亡者11.1%
某社11.1%
防者11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨露霜雪の侵し来たる茅舎ぼうしゃを一変して愉快なる家宅となさしめ、万国の怨恨えんこんをば一変して友愛の情となし、兵気えて日月光をなすの希望をば前途に生ぜしめ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
根本中堂こんぽんちゅうどうをはじめ山王七社も東塔とうとう西塔の伽藍がらんも三千の坊舎ぼうしゃも、法衣に武装したものどものすみか以外の何ものでもない。陰謀、策動の巣以外に、現在の世のなかへの何の役割をしているか。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のちに「岡の小町」そっくりの美男になって、今文尚書きんぶんしょうしょ二十九篇で天下を治めようと言った才子の棟蔵とうぞうである。惜しいことには、二十二になった年の夏、暴瀉ぼうしゃで亡くなった。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
建文三年二月、燕王自ら文をせんし、流涕りゅうていして陣亡の将士張玉等を祭り、服するところのほうを脱してこれき、以て亡者ぼうしゃするの意をあらわし、曰く、れ一いえどもや、以て余が心をれと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
丸之内の某社ぼうしゃで警察方面の外交記者を勤めて、あくまで冷酷な、現実的な事件ばかりでまされて来た私の頭には、そんなお伽話とぎばなしじみた問題を浮かべ得る余地すら無かった。
冗談に殺す (新字新仮名) / 夢野久作(著)
されば競技者の任務を言えば攻者こうしゃの地に立つ時はなるべく廻了の数を多からしめんとし、防者ぼうしゃの地に立つ時はなるべく敵の廻了の数を少からしめんとするにあり。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)