“なきもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亡者25.0%
無者25.0%
死者25.0%
無物25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひそひそか毒殺どくさつせん事一の手なるべし先藤五郎殿さへ亡者なきものにする時はあとさはりなしと言へば主税之助大きによろこ好機よきをりのあれかしと見合せ居けるとなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
亡者なきものにせずんば此事行ひ難しと茲に惡心あくしんきざせしこそ嘉川家滅亡めつばうすべきもとゐと後に知られけるされば近頃藤五郎兄弟の事は何に依ず惡樣あしさまのゝしをりふれては三度の食を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
如何いか樣にも致し無者なきものにして我が子すけ五郎に家督かとくゆづり度思ふにより力をそへくれる樣にとのたのみに付我が子のあいまよふは凡夫のつねとは申ながらさては斯る巧みの有故に私し儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
して來りしぞ尋常に云て仕舞へどうわれいのち無者なきものいくら隱してものがれるわけにはゆかないぞコリヤ町役人油屋五兵衞を呼出すべしと云ければかしこまり候と町役人走り行き油屋のおもて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼奴きゃつは内々当将軍家を、廃人にするか死者なきものにして、幼主を押し立て我意を揮わん野心……」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
茶々風茶ちや/\ぷうちやたらば女は吾儕われの物ときはめてはゐるが手段にこまり其所で兄貴に相談に來たが趣向しゆかう無物なきものかと問はれて元益笑ひ出し世に自惚うぬぼれ瘡氣かさけのない者はないとぞ言にたがはずお光は未だ手に入ねば此婚禮こんれい破談はだんに成てもお主の方へ來るか來ねへか其所の所はわからぬが是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)