“伽話”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とぎばなし96.2%
おとぎばなし3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とまた擦寄すりよった。謙造は昔懐むかしなつかしさと、お伽話とぎばなしでもする気とで、うっかり言ったが、なるほどこれは、と心着いて、急いで言い続けて
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鹿やんに、お伽話とぎばなしを聞いていた私は、そういう種類を、暫く中断されていたが、この貸本屋が出来て、講談本が、棚へならぶと同時に
死までを語る (新字新仮名) / 直木三十五(著)
二本の巻軸は紀州頼宣から、イマニエル司僧へくれたもので、巨宝存在の伽話おとぎばなしをつくり、宗徒の結束をかためたのも、ほかならぬイマニエル司僧であった。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
伽話おとぎばなしにある「舌切雀したきりすずめ」の葛籠つづらにいかなるものが潜在してあるかは、もらう人のあずかるところでないようなものの、その根本をただせばもらう人が入れ込むのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)