“伽羅油”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゃらゆ60.0%
きゃらあぶら20.0%
きやらあぶら10.0%
きやらゆ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人はもうどうしていいか分らぬほどな情炎に包まれて伽羅油(きゃらゆ)のとろ火で煮られたかのような酔心地になりかけていた。——その時。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある日寺田屋へ、結いたての細銀杏(ほそいちょう)から伽羅油(きゃらあぶら)の匂いをプンプンさせた色白の男がやってきて、登勢に風呂敷包みを預けると、大事なものがはいっているゆえ、開けてみてはならんぞ。
蛍 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
言葉少なに言つて、そつと八五郎に寄り添ふと、今度は化粧を直して來たのか、伽羅油(きやらあぶら)の匂ひが、艶めかしく、八五郎の頬を撫でます。
「木戸の蝶番(てふつがひ)に油を注(さ)して、開閉(あけたて)に音の出ないやうにした奴だ。——その油は、日本橋の通三丁目で賣つてゐる、伊達(だて)者の使ふ伽羅油(きやらゆ)だ。八、此處に居る人間の頭を嗅いで見ろ」