“倶利伽羅谷”の読み方と例文
読み方割合
くりからだに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金沢へ着く夜の夕方は、おりふし夕月の倶利伽羅谷くりからだにを過ぎたので、車を下りて、月下に、義仲と京軍の古戦場を一望した。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このあたり家のかまえは、くだんの長い土間に添うて、一側ひとかわに座敷を並べ、かぎの手に鍵屋の店が一昔以前あった、片側はずらりと板戸で、外は直ちに千仭せんじん倶利伽羅谷くりからだに九十九谷つくもだにの一ツに臨んで、雪の備え厳重に
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(わし達は、そういうお蔭で、余生を、倶利伽羅谷くりからだにに送り、おまえらを大きく育てあげることができたのじゃ。……ゆめ、利家様の御恩を、わすれてくれるなよ)
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)