“倶利伽羅坂”の読み方と例文
読み方割合
くりからざか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お十夜は幾度も剣山を踏んでいるが、周馬は初めてなので、けわしいのにあきれている、倶利伽羅坂くりからざかでもかなりヘトヘトになった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「イヤ、意気地のないわけではございませんが、さすがに、倶利伽羅坂くりからざか十八町を、ひと息に上ってまいったので、やや疲労をおぼえました」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「合点です、じゃ……」と、笠をかつぐのと目礼を一緒に、釘抜きの眼八、汗の乾くまもなく、足を急がせて、倶利伽羅坂くりからざかを降りて行った。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)