伽話おとぎばなし)” の例文
二本の巻軸は紀州頼宣から、イマニエル司僧へくれたもので、巨宝存在の伽話おとぎばなしをつくり、宗徒の結束をかためたのも、ほかならぬイマニエル司僧であった。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
伽話おとぎばなしにある「舌切雀したきりすずめ」の葛籠つづらにいかなるものが潜在してあるかは、もらう人のあずかるところでないようなものの、その根本をただせばもらう人が入れ込むのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)