“おとぎばなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御伽噺38.1%
御伽話33.3%
伽噺14.3%
伽話9.5%
御伽談4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金の卵のはなしから書き始めようとしても、幾久しく聞き馴れた月並の御伽噺おとぎばなしにありふれた事では面白からず、因って絶体絶命、金の卵の代りにキンダマばなしからやり始める。
偽りも御伽話おとぎばなしの「舌切雀」「猿蟹合戦」「桃太郎」の如く、または白髪三千丈といふが如く、分りきつたる偽りは悪からず。
俳句の初歩 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この間倉知で一寸見たロシア伽噺おとぎばなしの巨人のように無邪気で面白かった(その家の人と云うのが)
伽話おとぎばなしにある「舌切雀したきりすずめ」の葛籠つづらにいかなるものが潜在してあるかは、もらう人のあずかるところでないようなものの、その根本をただせばもらう人が入れ込むのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
御伽談おとぎばなしの魔力ある寶物を掌裏にした人が、一切の困苦や厄難を物の數ともせざるが如く、如何に二人に無限の希望と怡悦と勇氣とを與へて、四圍の慘苦の光景に堪へ
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)