“御伽噺”の読み方と例文
読み方割合
おとぎばなし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうしたじめじめした池沼ちしょうのほとりの雰囲気はいつも自分の頭のどこかに幼い頃から巣くっている色々な御伽噺おとぎばなし中の妖精を思い出すようである。
雨の上高地 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
金の卵のはなしから書き始めようとしても、幾久しく聞き馴れた月並の御伽噺おとぎばなしにありふれた事では面白からず、因って絶体絶命、金の卵の代りにキンダマばなしからやり始める。
浦島に於ける竜宮、または雀の宿、日本の御伽噺おとぎばなしはみな古人の妾宅へのあこがれを伝えたものだ。君は僕のお伽草紙という著書を読んだかね? なに、読まない? 不勉強極まるね。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)