“譚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなし38.0%
ものがたり30.0%
たん14.0%
だん14.0%
ばなし4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サウシの『随得手録コンモンプレース・ブック』二に、衆蛇に咬まれぬよう皮に身をつつみ、蛇王に近づきち殺してその玉を獲たインド人のはなしあり。
大蛇おろちの怪異という角書つのがきをつけて「児雷也豪傑ものがたり」という草双紙を芝神明前の和泉いずみ屋から出すと、これが果して大当りに当った。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼等の一家は今打ちそろって食卓を囲みながら、父親と、息子と、娘とが、代る代る今日の冒険たんを母親に物語っているのでもあろう。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
此の談は今の人には、ただ是れ無茶苦茶のだんと聞えるまでであろう。又これを理解のゆくように語りわけることも、敢てするに当るまい。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
金の卵のはなしから書き始めようとしても、幾久しく聞き馴れた月並の御伽噺おとぎばなしにありふれた事では面白からず、因って絶体絶命、金の卵の代りにキンダマばなしからやり始める。