“奇譚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きたん50.0%
きだん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは晋唐しんとう小説六十種で、当時の短篇を六十種集めた叢書であるが、それには歴史的な逸話があり、怪譚があり、奇譚きたんがあって、皆それぞれ面白い。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
敬愛するお嬢さま——同封の書信を、お送りするについて、一奇譚きたんを申しあげねばなりません。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
紀元節きげんせつ當日たうじつさかんなる光景くわうけい、つゞいて、電光艇でんくわうてい試運轉式しうんてんしき大異變だいゐへんから、今回こんくわい使命しめい立到たちいたつたまで奇譚きだんは、始終しじう彼等かれらをヤンヤとはせて、吾等われら孤島こたう生活中せいくわつちう
「そうそう人売りの話しをやっていたんだっけ。実はこの伊勢源についてもすこぶる奇譚きだんがあるんだが、それは割愛かつあいして今日は人売りだけにしておこう」「人売りもついでにやめるがいい」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)