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譚
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はなし
ふりがな文庫
“
譚
(
はなし
)” の例文
サウシの『
随得手録
(
コンモンプレース・ブック
)
』二に、衆蛇に咬まれぬよう皮に身を
裹
(
つつ
)
み、蛇王に近づき
撻
(
う
)
ち殺してその玉を獲たインド人の
譚
(
はなし
)
あり。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この物語をただ北の雪空の下に生れた美しい虚妄の
譚
(
はなし
)
とばかり思っていたのは間違いでした。思い返してみれば、この頃の私のために作られた譚でした。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
亞拉比亞夜話
(
アラビヤンナイト
)
の
曾邊伊傳
(
ソベイデ
)
の
譚
(
はなし
)
や、西洋奇談の魔法使ひや、驢馬に
化
(
な
)
された西藏王子の話を聞かして貰つて
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それからといふものは、今迄
近
(
ちかづ
)
き兼ねてゐた子供等まで、理髪店の店を遊場にして、暇な時にはよく太閤記や義経や、蒸汽船や加藤清正の
譚
(
はなし
)
を聞かして貰つたものだ。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私の手元には此の写真(
襄
(
さき
)
の
譚
(
はなし
)
に云へる民友社の揷絵に似たるもの是也)一枚だけしか有りませむ。
千里の駒後日譚拾遺
(新字旧仮名)
/
川田瑞穂
、
楢崎竜
、
川田雪山
(著)
▼ もっと見る
といふことは物の
譚
(
はなし
)
にも聞いてゐたし、また実際、ついその頃まで田舎の漁師村の、日焼け汐焼けのした女ばかり見てゐた私の眼には、誰も彼も皆その様に思はれたが
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
二つとも、ものあわれな
譚
(
はなし
)
だが、吉原の怪談といえば、おなじようなのがいくらもあります。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
かくして一週間も経たれども、何の怪しきこともなく、彼はただ戦場の
譚
(
はなし
)
、浮世話を阿園に語り聞かせ、夜
更
(
ふ
)
くればその家に帰り、かつて午夜過ぐるまでいたることなければ
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
このお
譚
(
はなし
)
は、わたしが少年の頃に、安寧寺と云ふお寺の和尚さんから聞いたお譚です。
黄金の甕
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
さてこの号には、
利吒
(
りた
)
、
阿利吒
(
ありた
)
兄弟の
譚
(
はなし
)
を載すべし。
印度の古話
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
河原に待せ其身は取て返しける時に昌次郎夫婦は出立の
後
(
あと
)
に
火打
(
ひうち
)
が
殘
(
のこ
)
つて有る故急ぎ忘れしと見えたり
屆
(
とゞ
)
け
呉
(
くれ
)
んと親の上臺は後より
携
(
たづさへ
)
て
馳
(
はせ
)
たりしが昌次郎とは
往違
(
ゆきちが
)
ひに成たり偖又
譚
(
はなし
)
替
(
かは
)
つて此猿島河原は膝丈の水成しが一人の雲助
若
(
わか
)
き女を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
異國
(
いこく
)
の
譚
(
はなし
)
は
多
(
おほ
)
かれども
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
グベルナチス説に月女神ルチナは兎を使い出産を守る。パウサニアスに月女神浪人都を立てんとする者に教え兎が逃げ込む林中に創立せしめた
譚
(
はなし
)
を載す。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
渠
(
かれ
)
は再び横になりて
謹聴
(
きんちょう
)
せり。学生は
一笑
(
いっしょう
)
して
後
(
のち
)
件
(
くだん
)
の
譚
(
はなし
)
を続けたり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
譚
(
はなし
)
は活きて遺りける。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
事実か否は判らないが、柳田氏の書に引いた他の
譚
(
はなし
)
なみになら十分通ると察する。これで日本にて狼が人の子を育てたり、食わずに人に養わせたりの話が皆無でないと知るべし。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
譚
(
はなし
)
は
活
(
い
)
きて
遺
(
のこ
)
りける。
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その
譚
(
はなし
)
にも竜神の伝説同様、旅僧が小判多く持ったとばかり言うて、金作りの鶏と言わず、熊野の
咄
(
はな
)
しは東北国のより新しく作られ、その頃既に金製の鶏を宝とする風なかったものか。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その
破目
(
われめ
)
を舐めたとあるから、定めて舐めて
愈
(
なお
)
したのだろ、これらでこの竜王寺の
譚
(
はなし
)
は、全く後世三井寺の鐘の盛名を羨んで捏造された物と判りもすれば、手箱から鐘が出て水に沈むとか
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“譚”の解説
譚(たん)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の293番目。
(出典:Wikipedia)
譚
漢検1級
部首:⾔
19画
“譚”を含む語句
後日譚
譚詩
山島民譚集
夜譚随録
奇譚
昔譚
譚歌
冒険譚
立志譚
神仙譚
風流譚
綺譚
実見譚
譚海
菜根譚
伽譚
動物譚原
仏本生譚
濹東綺譚
聖譚曲
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