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譚
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だん
ふりがな文庫
“
譚
(
だん
)” の例文
此の談は今の人には、ただ是れ無茶苦茶の
譚
(
だん
)
と聞えるまでであろう。又これを理解のゆくように語りわけることも、敢てするに当るまい。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
土地によって細部には少しずつの
潤色
(
じゅんしょく
)
はあるが、大体の筋は互いによく似ていて、つまりは一種の異郷訪問
譚
(
だん
)
の、思い切って童話化せられたものだった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
夏も末方のちと曇ってしめやかな晩方の事、
童男
(
こども
)
は遊びに出てしまう、婦人と自分と妻と雑談しているうちに、ふと婦人がさる悲酸の事実
譚
(
だん
)
を話し出された。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
髷物に、現代物に、そして少年少女小説に、探偵小説に、冒険小説に、伝奇
譚
(
だん
)
に、大衆文芸は愈々、広汎に、愈々深く、読者大衆の中に氾濫して行きつつある。
大衆文芸作法
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
彼は大きな手柄をたてた。——このところで彼は、祖父の武勇
譚
(
だん
)
から取って来たいくつかの
条
(
くだり
)
を自分の話に織り込んだ。——彼女はその間に、
悶々
(
もんもん
)
のあまりに病気になった。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
けれども彼の頭の中の
隙間
(
すきま
)
が、
瓦斯
(
ガス
)
に似た冒険
譚
(
だん
)
で
膨脹
(
ぼうちょう
)
した奥に、彼は人間としての森本の
面影
(
おもかげ
)
を、
夢現
(
ゆめうつつ
)
のごとく見る事を得た。そうして同じく人間としての彼に、知識以外の同情と反感を与えた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第一に今いう動物報恩
譚
(
だん
)
が流行して、相手の動物とはすでに事件の起こる前から、交渉があったということにすれば、そう遠方までこの世界を引き離すことができない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
此の頃の
雑談
(
ぞうだん
)
を書記した
類
(
たぐい
)
の
書籍
(
しょじゃく
)
にも、我が知れる限りでは右衛門為基の恋愛
譚
(
だん
)
は見当らず、又果して恋物語などが有ったのか否かも不明であるが、為基と右衛門との間に
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
幻詭猥雑
(
げんきわいざつ
)
の談に、
干戈
(
かんか
)
弓馬の事を
挿
(
はさ
)
み、
慷慨
(
こうがい
)
節義の
譚
(
だん
)
に、
神仙縹緲
(
しんせんひょうびょう
)
の
趣
(
しゅ
)
を
交
(
まじ
)
ゆ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“譚”の解説
譚(たん)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の293番目。
(出典:Wikipedia)
譚
漢検1級
部首:⾔
19画
“譚”を含む語句
後日譚
譚詩
山島民譚集
夜譚随録
奇譚
昔譚
譚歌
冒険譚
立志譚
神仙譚
風流譚
綺譚
実見譚
譚海
菜根譚
伽譚
動物譚原
仏本生譚
濹東綺譚
聖譚曲
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