茅舎ぼうしゃ)” の例文
処があとで関翁の話を聞けば、思いきや五郎君は翁の末子で、翁が武蔵野の茅舎ぼうしゃを訪われたのも、実は五郎君のすすめであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
雨露霜雪の侵し来たる茅舎ぼうしゃを一変して愉快なる家宅となさしめ、万国の怨恨えんこんをば一変して友愛の情となし、兵気えて日月光をなすの希望をば前途に生ぜしめ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
うれい重荷おもにうて直下すぐしたに働いて居る彼爺さん達、彼処あち此処こちに鳶色にこがれたけやきの下かしの木蔭に平和を夢みて居る幾個いくつ茅舎ぼうしゃ
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)