“暴瀉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうしゃ66.7%
ばうしや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安政五年戊午七月十一日(アルイハ十五日)、鷲津毅堂の妻佐藤氏みつが時疫の暴瀉ぼうしゃかかって没した。谷中三崎さんさきの天竜院に葬り法諡ほうしを恭堂貞粛大姉となされた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
のちに「岡の小町」そっくりの美男になって、今文尚書きんぶんしょうしょ二十九篇で天下を治めようと言った才子の棟蔵とうぞうである。惜しいことには、二十二になった年の夏、暴瀉ぼうしゃで亡くなった。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
渋江氏で此年蘭門の高足であつた抽斎全善かねよしが五十四歳で歿した。流行の暴瀉ばうしやに罹つて、八月二十九日に瞑したのである。柏軒は抽斎の病み臥してよりとこかたはらを離れなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)