“米利堅”の読み方と例文
読み方割合
メリケン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳川氏の世を覆したものは米利堅メリケンの黒船であった。浪士をして華族とならしめた新日本の軍国は北米合衆国の飛行機に粉砕されてしまった。
冬日の窓 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この海を Pacific Ocean と言います、太平洋とか大海原おおうなばらとか訳しますかな、米利堅メリケンの国まではさえぎるものが一つもありません。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それには一度毛唐人の国へ行って来た方が好いとのお話……私は、実は貴郎に、米利堅メリケンへでも、和蘭陀オランダへでも渡航して頂きたい位に考えて居りますのです。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)