“もっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木瓜37.5%
木公12.5%
木香12.5%
沐猴12.5%
12.5%
黙考12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……その仔細しさいを尋ぬれば、心がらとは言いながら、さんぬる年、一ぜん飯屋でぐでんになり、冥途めいどの宵を照らしますじゃ、とろくでもない秀句を吐いて、井桁いげたの中に横木瓜もっこう
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その弟の丶人ちゅじんその遺子木公もっこうと共に近頃わが病床を訪づれて、無事庵生前の話を聞いたが、かくまでその容体の能く似ることかと今更に驚かれる。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
庭の後に木香もっこうの木の棚があった。それは元から西隣の家との境にあった。嬰寧はいつもその棚の上にじ登って、薔薇ばらの花のようなその花を摘んで頭髪にさした。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
由って英人は頭巾猴ずきんざると呼ぶとはいわゆる楚人沐猴もっこうにして冠すのついだ。
鶴嘴つるはしとスコップともっこう
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)
ルパンは思案に暮れて黙考もっこうしていると、ビクトワールが電話室でドーブレクの電話を立聴たちぎいていた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)