サガレンの浮浪者サガレンのふろうしゃ
ただようてくる温ったかい三平汁の香 堪え兼ねて牧草の束に顔を埋める しのびよる背筋の冷さ 浅い眠りの夢は破れる ああ!一杯の飯を食いたい 赤い毛布を巻きつけたむくんだ足 寒気は骨の中まで突き通す 伸び放題の鼻ひげに 呼吸は霜をたくわえ 鼻孔 …