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『サガレンの浮浪者』
ふりがな文庫
『
サガレンの浮浪者
(
サガレンのふろうしゃ
)
』
ただようてくる温ったかい三平汁の香 堪え兼ねて牧草の束に顔を埋める しのびよる背筋の冷さ 浅い眠りの夢は破れる ああ!一杯の飯を食いたい 赤い毛布を巻きつけたむくんだ足 寒気は骨の中まで突き通す 伸び放題の鼻ひげに 呼吸は霜をたくわえ 鼻孔 …
著者
広海大治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「詩人」1936(昭和11)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
中
(
しん
)
輝
(
きらめ
)
温
(
あ
)
凍
(
しば
)
白樺
(
がんび
)
畚
(
もっこう
)
香
(
におい
)
橋脚
(
ピーヤ
)
瞬間
(
とき
)
生
(
なま
)
野地
(
やち
)
枕木
(
スリッパ
)
棺
(
ひつぎ
)
毛布
(
ケット
)
慌
(
あわただ
)
肋骨
(
あばら
)
鶴嘴
(
つるはし
)
何時
(
いつ
)
裸体
(
はだか
)
虎杖
(
いたどり
)
陸
(
おか
)
隧道
(
トンネル
)
頂上
(
てっぺん
)
終業
(
しまい
)
章魚
(
たこ
)
不様
(
ぶざま
)
氷柱
(
つらら
)
氷下
(
かんかい
)
棒頭
(
ぼうがしら
)
拳
(
こぶし
)
投
(
ほう
)
弾丸
(
たま
)
土塊
(
つちくれ
)
呼吸
(
いき
)