“びく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ビク
語句割合
魚籠45.1%
比丘18.0%
魚籃13.5%
9.0%
尾籠2.3%
1.5%
1.5%
1.5%
1.5%
笭箵0.8%
微躯0.8%
怯気0.8%
怯然0.8%
0.8%
0.8%
籃中0.8%
魚畚0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういえば、ボートの中に魚籠のようなものがあった。大池がこのボートで釣りに行くのだろうと思わなかったのが、どうかしている。
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
物はこの煙草盆であれば、同時にこの薬瓶であることはできない。人は王であれば比丘であることはできない。じつに不自由なものである。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
そんな人は宿の大きなバケツを魚籃のかわりに持っていて、いてみると時たま小さなを一二釣っていたり、四五寸ある沙魚を持っていたりする。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
以前変らぬ蝮捕り姿、腰には、手には、紺ずくめの裳束で、人を掻き分け境内を出たが、ションボリとして寂しそうだ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
町人は煙草を吸いつけて、尾籠の中をのぞきこんだ。尾籠の底には、魚のもなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暫時するとこれも力なげに糸を巻きを水から上げて先生の道具と一緒に肩にかけ、遠からぬ富岡のまで行った。庭先で
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
大言きしかしさよれがんで牛馬りに油汗ながし塵埃るものぞ仕樣模樣きはてたればこそ外聞もなひまぜにからめててたのつまり無念殘念饅頭笠のうちにみてりませうとめるいらぬとばかりもぎだうにそれはまだしもなりうるさいは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ほんとうだともさ。」恐ろしいダイナマイトの製造業者は、女中頭の口から、お手の物の爆裂弾が吐き出されようともともしないやうな身構へをして言つた。
傍らにが置いてあったが、魚は一匹もいなかった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
魚釣りに行った村の若者が笭箵を下げて帰る時には、足を二本とも縁台の上に曲げて、を枕にして高いをかいていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そして日の暮れるころには、笭箵の中に金色をしたをゴチャゴチャ入れて帰って来る。店子はおりおりにみごとな鮒を入れてもらうことなどもある。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
残るなく雲の波にされて、四面圜海の中、兀立するは我微躯を載せたる幾十尺の不二頂上の一撮土のみ、このとき白星をめる波頭に、漂ふ不二は、一片石よりも軽小なり
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
これが、例の戸棚掛の白布を、直ぐに使って一包み、昨夜の一刀を上にせて、も一つ白布で本包みにしたのを、薄々沙汰は知っていながら、信心堅固で、怯気ともしないで、一件を小脇に抱える。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不埒を承知でした事を、不埒と言ったって怯然ともしねえ。い、とめりゃ吃驚するがね。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
途方もねえ言いがゝりをして金にする了簡だな、其様な事にともする幸兵衞じゃアえぞ……えゝ何をするんだ、放せ、袂がるア、放さねえと打擲るぞ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ですから友釣の鮎でなければ極く美味い味がありません。それも朝釣れた魚をの中へ入れて晩まで背負って歩いたのと晩方に漁れたのをぐ料理するのとはまるで味が違います。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
幕府にとって、伊達家は籃中の魚であり、どうじたばたしてもそのからのがれることはできないし、へたに暴れだせばって爼上にのせられる、ここはがまんすべきときだ。
釣られた魚の魚畚を出て、再び大河に泳ぐような気が、次第次第に加わって来た。今度は江戸の方へ引附けられて行くので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)