“爼上”の読み方と例文
読み方割合
そじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岡田は手を弛めずに庖刀を五六度も前後に動かしたかと思う時、鋭くもない刃がとうとう蛇を爼上そじょうの肉の如くに両断した。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
すべて家康の四となり、家康と通じる者のみゃくを断って、その後、爼上そじょうに料理すべき大魚たいぎょながら——彼は網を南へ打ち、北へ打ち、おもむろに重点のものを
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕府にとって、伊達家は籃中びくの魚であり、どうじたばたしてもそのかごからのがれることはできないし、へたに暴れだせばかえって爼上そじょうにのせられる、ここはがまんすべきときだ。