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爼上
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そじょう
ふりがな文庫
“
爼上
(
そじょう
)” の例文
岡田は手を弛めずに庖刀を五六度も前後に動かしたかと思う時、鋭くもない刃がとうとう蛇を
爼上
(
そじょう
)
の肉の如くに両断した。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
すべて家康の四
肢
(
し
)
となり、家康と通じる者の
脈
(
みゃく
)
を断って、その後、
爼上
(
そじょう
)
に料理すべき
大魚
(
たいぎょ
)
を
観
(
み
)
ながら——彼は網を南へ打ち、北へ打ち、おもむろに重点のものを
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幕府にとって、伊達家は
籃中
(
びく
)
の魚であり、どうじたばたしてもその
籃
(
かご
)
からのがれることはできないし、へたに暴れだせば
却
(
かえ
)
って
爼上
(
そじょう
)
にのせられる、ここはがまんすべきときだ。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
トスカニーニはその時諳譜指揮者の代表的人物として議論の
爼上
(
そじょう
)
に上ったものである。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
批評家のあいだでも、まま歴史小説論などが
爼上
(
そじょう
)
にされるさいは、よくこれに類した話題が出る。だが作家にもよるし、題材の扱いにもよることである。一概にいえる問題ではない。
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
爼
部首:⽘
9画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“爼”で始まる語句
爼板
爼板岩
爼
爼橋
爼形
爼豆
爼辺
爼庖丁