“籃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かご75.8%
びく6.1%
らん6.1%
バスケツト3.0%
バスケット3.0%
てかご3.0%
ばすけつと3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くさむらの陰から子供の歌がきこえる。やがて子供四人登場。女の子ばかり。手ぬぐいをかぶり、かごを持っている。唯円、かえで離れる。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
夜海岸で投網とあみを打っていると大入道が腰のびくを覗きに来た。七つさがりに山に往って木を伐っていると鼻の高い大きな男が来た。
(新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
なるほど韓駒かんくの詩の、「言ふかれ衲子なふしらんに底無しと、江南の骨董を盛り取つて帰る」
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
うへから桜の葉が時〻とき/″\落ちてる。其一つがバスケツトふたの上につた。つたと思ふうちに吹かれて行つた。風が女をつゝんだ。女は秋のなかに立つてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
二人が書斎から廊下伝いに、座敷へ来てみると、座敷のまん中に美禰子の持って来たバスケットが据えてある。ふたが取ってある。中にサンドイッチがたくさんはいっている。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
下人げにん三四にん炙串うをぐしまきてかごなどをたづさへて出る。
「あなたは……」とむかふいた様な事を此方こつちからも聞いた。すると、女はばすけつとえんの上へ置いて、帯の間から、一枚の名刺をして、三四郎に呉れた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)