“バスケツト”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ばすけつと
語句割合
50.0%
弁当籠50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うへから桜の葉が時〻とき/″\落ちてる。其一つがバスケツトふたの上につた。つたと思ふうちに吹かれて行つた。風が女をつゝんだ。女は秋のなかに立つてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
二人ふたりが書斎から廊下伝ひに、座敷へて見ると、座敷の真中まんなかに美禰子の持つてバスケツトが据ゑてある。ふたが取つてある。なかにサンドヰツチが沢山這入つてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
女はしばし逡巡ためらつた。手に大きなバスケツトげてゐる。女の着物は例によつて、わからない。ただ何時いつもの様にひからない丈が眼についた。地が何だかぶつ/\してゐる。それしまだか模様だかある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
やがて弁当籠バスケツトの開かれる音を耳にすると、てんでんに、やあ/\! と頭を掻きながらむくむくと生き返つた。
まぼろし (新字旧仮名) / 牧野信一(著)