“籃:かご” の例文
“籃:かご”を含む作品の著者(上位)作品数
夏目漱石3
岡本綺堂2
芥川竜之介2
南方熊楠2
堀辰雄1
“籃:かご”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 仏教 > 仏教40.0%
文学 > 英米文学 > 戯曲16.7%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学7.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
よく女が苧やいろんなくだらないものを入れる桶だの、薄い白楊はこやなぎの板を曲げて拵らえた箱だの、白樺の皮で編んだかごだの
申し合せたように、舟中ふねじゅう立ち上ってかごの内を覗くと、七八寸もあろうと云う魚が、縦横に狭い水の中をけ廻っていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時はおん身にられしかごの中なる兒は、知らぬ牧者の妻となりて、おん身が前にぬかづくならん。
芥川龍之介氏の句に「漢口」という前書で「一かごの暑さてりけり巴旦杏はたんきょう」というのがある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
両人沈黙。くさむらの陰から子供の歌がきこえる。やがて子供四人登場。女の子ばかり。手ぬぐいをかぶり、かごを持っている。唯円、かえで離れる。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
清の雍正ようせい年間。草原。処々に柳の立木あり。その間に荒廃せる礼拝堂見ゆ。村の娘三人、いずれもかごを腕にかけつつ、よもぎなぞを摘みつつあり。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
重そうにかごげている清子の様子を見た津田は、ほとんどこう云いたくなった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
村落には石のいどがあって、その辺は殊にやなぎが多い。楊の下にはしん国人がかごをひらいてかにを売っている。蟹の大なるは尺を越えたのもある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
子供一 ではこの花をあげましょうよ。(かごの中から野菊を出して地蔵の前に立てる)
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
「われわれが先ず上がって、それからお前をかごにのせて吊りあげてやる」
満ちたる大いなるかごと五升入りの徳利とを両手にげて訪い来たれり
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
千代子は面白半分それを受取って水の中で動かそうとしたが、動きそうにもしないので、高木はおのれの手を添えて二人いっしょにかごの中を覚束おぼつかなくき廻した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼の車室内へ運んでくれた果物くだものかごもあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『もっと、もっと、もっと胡桃くるみを拾って! 君達のかご一杯にするんだよ。そしたら、クリスマス時分には、僕がみんなにそれを割って上げて、いろいろいい話を聞かして上げるからね!』
お峯は羽織のひもを解きつ結びつして、言はんか、言はざらんかをためらへる風情ふぜいなるを、ひて問はまほしき事にはあらじと思へば、貫一はかごなる栗を取りてきゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たんとやいたとり餌料ゑさてはみんなかごからばさ/\とびおりてこツこツときながらつめき/\あらそうてつゝいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
左手には傘を入れたかごが見えている。
ひとかごの暑さ照りけり巴旦杏
雑信一束 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
——そんなみちみち私の出遇であうのは、ごくまれには散歩中の西洋人たちもいたが、大概たいがい、枯枝を背負せおってくる老人だとかわらびとりの帰りらしいかごうでにぶらさげた娘たちばかりだった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
予注意して見ると、猴は初めから棗に眼を付けたが少しも気色にあらわさねば誰もこれを知らず、猴初めは棗入れたかごに近寄るを好まぬようだったが芸をやりながら漸次これに近付き、演技半ばにたちまち地に伏して屍のごとし
日本には伝言を頼むような近親みよりさえない身だというような事を聞くたびに、葉子は泣き出しそうな顔をして合点合点していたが、しまいには木村の止めるのも聞かず寝床から起き上がって、木村の持って来た果物くだものをありったけかごにつめて、
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
花を墓に、墓に口を接吻くちづけして、きわれを、ひたふるに嘆きたる女王は、浴湯をこそと召す。ゆあみしたるのち夕餉ゆうげをこそと召す。この時いやしき厠卒こものありて小さきかご無花果いちじくを盛りて参らす。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
縫工兼ねて餌食にとかごに入れ置いた生鳥を出し石と称して抛り上げると飛び上がって降りて来ぬ、巨人さても矮身に似ぬ大力かなと驚き入り今一度力を試そうと大木を引き抜き二人で運んで見んと言うと、縫工すべて木のもとの方より末の方が枝が多く張って重いものだ
どりゃ、太陽そのゆるやうなまなこげて今日けふひるなぐさめ、昨夜さくや濕氣しっきかわかまへに、どくあるくさたふとしるはなどもをんで、吾等われらこのかごを一ぱいにせねばならぬ。