“酒壺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかつぼ38.5%
しゅこ30.8%
さけつぼ15.4%
シュコ7.7%
シユコ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雷電の熱効果、器械的効果を述べる中に、酒壺さかつぼに落雷すると酒は蒸発してしまって壺は無事だというような例があげてある。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
初めは、非常に疑っている顔いろだったが、同じ酒壺しゅこの酒を孔明も共に飲んで他事なく話しかけるので、孟獲も果ては大盃でがぶがぶ飲み乾した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
松明まつあかりを灯皿ひざらにくべ、どこの法師たちやら、悪僧面あくそうづらが三、四人、遊女あそびたちを、ひざへのせたり、抱えたりして、すでに飲み空けた酒壺さけつぼが、幾つも、横に、ころがされてある。
故ニ都ヲ銀坑洞ト称シ、南蛮王ノ巣トシ、宮殿楼閣コトゴトク銀映緑彩リョクサイ、人ハミナ羅衣ライニシテ烈朱レッシュ臙脂エンジ濃紫ノウシ黄藍オウランヒルガエシ、又好ンデ、橄欖ノ実ヲ噛ミ、酒壺シュコ常ニ麦醸果酵バクジョウカコウタクワウ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何やらの書にも——ソノ味ハ醇厚ジユンコウ、久シキヲテモ損セズ、ユヱイニシヘヨリ大宋タイソウ南蛮ナンバンニ往来スル倭船ワセンモ、必ズココニテ酒壺シユコ吉備酒キビザケヲ満タシ、長キ船中ノ用ニツ——とか。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)