“笭箵”の読み方と例文
読み方割合
びく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魚釣りに行った村の若者が笭箵びくを下げて帰る時には、足を二本とも縁台の上に曲げて、ひじを枕にして高いいびきをかいていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そして日の暮れるころには、笭箵びくの中に金色こんじきをしたふなこいをゴチャゴチャ入れて帰って来る。店子たなこはおりおりばちにみごとな鮒を入れてもらうことなどもある。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
二つの笭箵びくには、五寸ぐらいから三寸ぐらいの鮒が金色こんじきの腹を光らせてゴチャゴチャしている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)