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笭箵
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びく
ふりがな文庫
“
笭箵
(
びく
)” の例文
魚釣りに行った村の若者が
笭箵
(
びく
)
を下げて帰る時には、足を二本とも縁台の上に曲げて、
肱
(
ひじ
)
を枕にして高い
鼾
(
いびき
)
をかいていた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
そして日の暮れるころには、
笭箵
(
びく
)
の中に
金色
(
こんじき
)
をした
鮒
(
ふな
)
や
鯉
(
こい
)
をゴチャゴチャ入れて帰って来る。
店子
(
たなこ
)
はおりおり
擂
(
す
)
り
鉢
(
ばち
)
にみごとな鮒を入れてもらうことなどもある。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
二つの
笭箵
(
びく
)
には、五寸ぐらいから三寸ぐらいの鮒が
金色
(
こんじき
)
の腹を光らせてゴチャゴチャしている。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
笭
部首:⽵
11画
箵
部首:⽵
15画
“笭”で始まる語句
笭