怯気びく)” の例文
旧字:怯氣
これが、例の戸棚掛の白布しろぬのを、直ぐに使って一包み、昨夜の一刀を上にせて、も一つ白布で本包みにしたのを、薄々沙汰は知っていながら、信心堅固で、怯気びくともしないで、一件を小脇に抱える。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)