“悸”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おび26.3%
ぎょっ15.8%
おど12.3%
ふる7.0%
トキメ5.3%
おのの3.5%
3.5%
すく3.5%
をのの3.5%
1.8%
(他:10)17.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“悸”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
文学 > 日本文学 > 戯曲1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
320x100
もしや幽霊かとお菊は又おびえて首をすくめると、女は彼女かれの枕もとへすうと這い寄って来て低声こごえで呼んだ。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) epub / 岡本綺堂(著)
 (おつやが「このお客様」と云った時、太吉はまたおびえておつやに獅噛しがみ付く。おつやも気がついて、旅人をみかえる。)
影:(一幕) (新字新仮名) epub / 岡本綺堂(著)
この物音はさして大きな物音ではなかったけれど、さすがの二人の壮士をぎょっとせしめて、その音のした扉の方を見つめさせ、
お銀様が振返った時に、一時ぎょっとして市五郎は、すぐに足を立て直してなにげなきていで向うの方へらせます。
――もう少したつと喜三公の奴があんたが、此処に寝てゐることも知らないで、忍び足で覗きに来るから、シンとしてゐて来たらいきなり二人でワツとおどかしてやらうぢやないか
小川の流れ (新字旧仮名) epub / 牧野信一(著)
おどすやうな口調で云はないで呉れよ。」と滝は、怯えたらしい眼眸まなざしでチラリと余の顔色を窺つて、静かにわけもなく、妥協するやうに呟いた。「それもさうだね、仕事に没頭すると……」
西瓜喰ふ人 (新字旧仮名) epub / 牧野信一(著)
それだからそんなに病気をしていると殺すぞとおどかせば臆病なる主人の事だからびりびりとふるえ上がるに相違ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) epub / 夏目漱石(著)
三度目に呼ばれた時には欄干につかまっていながら膝頭ひざがしらががくがくふるえ出したのです。
吾輩は猫である (新字新仮名) epub / 夏目漱石(著)
――藤原・飛鳥の里々山々を眺めて覚えた、今の先の心とは、すつかり違つた胸のトキメき。
死者の書 (新字旧仮名) epub / 折口信夫(著)
――藤原・飛鳥の里々山々を眺めて覺えた、今の先の心とは、すつかり違つた胸のトキメき。
死者の書 (旧字旧仮名) epub / 折口信夫釈迢空(著)
九月一日、二日、三日と三宵にわたり、庭の大椎おおしいくろく染めぬいて、東に東京、南に横浜、真赤に天をこがす猛火のほのおは私共の心魂しんこんおののかせました。
恐ろしい予感が刻々迫って来て、こういう悲惨を聞く日があるのを予期しない事はなかったが、その日の朝刊の第一面の大活字を見た時は何ともいい知れないおののきが身体中からだじゅうを走るような心地ここちがした。
最後の大杉 (新字新仮名) epub / 内田魯庵(著)
「君は三千代を三年まへの三千代と思つてるか。大分だいぶ変つたよ。あゝ、大分だいぶかはつたよ」と平岡は又ぐいとんだ。代助はおぼえずむねの動を感じた。
それから (新字旧仮名) epub / 夏目漱石(著)
病父はお袖の介抱にやうやく動治まりけむ
小むすめ (新字旧仮名) epub / 清水紫琴(著)
と先の浪人は編笠を振り顧って、鋭く一喝した。その底力のある声に、道中ずれのした馬子もぎょッと首をすくめてしまった。
剣難女難 (新字新仮名) epub / 吉川英治(著)
と、つい十日程前の奇禍におびえている魂が、新しい身ぶるいを起して、おりんのひとみをすくめました。――そして思わず、彼女の唇が、
江戸三国志 (新字新仮名) epub / 吉川英治(著)
兜岩。駱駝らくだ岩。眼鏡岩、ライオン岩、亀岩などの名はあらずもがなである。色を観、形を観、しかして奇に驚き、神をののき、気眩すべしである。
日本ライン (新字旧仮名) epub / 北原白秋(著)
唯惡相のうをにのみ暗き心ををののかし、
有明集 (旧字旧仮名) epub / 蒲原有明(著)
「畜生奴! すっかりぢて了やがつた。」
眠い一日 (新字旧仮名) epub / 牧野信一(著)
酔つては、久保田万太郎を襲つたり、中戸川吉二を憤らせたり、飲みもしない鈴木十郎をおどかしたりするのは益々度重つた。
交遊記 (新字旧仮名) epub / 牧野信一(著)
「忽ち又人有り。数十の男婦を駆りて至る。鞭策べんさく甚だ苦。声をひとしうして呼号す。」賈はおどろいて目を醒ました。
鴉片 (新字旧仮名) epub / 芥川竜之介(著)
是等の想像におどろかされてわしは、再びわしの膝からすべつて、床の上に落ちてゐた祈祷の書を取り上げた。
なるほど、足もとを見ると――あるにはあるがお雪ちゃんがぎょっとしました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) epub / 中里介山(著)
――藤原・飛鳥の里々山々を眺めて覚えた、今の先の心とは、すっかり違った胸のときめき。
死者の書 (新字新仮名) epub / 折口信夫(著)
これを下るかと思えば、心自らとどろきしが、熊笹や灌木をつかみて、後向きになれば、下られざるにもあらず。
層雲峡より大雪山へ (新字新仮名) epub / 大町桂月(著)
しかし今夜は何か絶えず気がたかぶっているのは、松岡には女が来て行ったことに原因していることに気がついていたのだが………こんなに廊下へ出て見る気や、悪寒や、胸のどきつくことや、喉の乾くことなぞ一度も経験したことがなかった。
三階の家 (新字新仮名) epub / 室生犀星(著)
私はどきっとした。
世間師 (新字新仮名) epub / 小栗風葉(著)
其様そんな事にびくともする幸兵衞じゃアえぞ……えゝ何をするんだ、放せ、袂がきれるア
名人長二 (新字新仮名) epub / 三遊亭円朝(著)
――私は、をどされた。
環魚洞風景 (新字旧仮名) epub / 牧野信一(著)