“心悸亢進”の読み方と例文
読み方割合
しんきこうしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
強度の神経衰弱の一つの徴候ともおもわれるこうした心悸亢進しんきこうしんに、太田はその年の夏から悩まされはじめたのである。それは一週に一度、あるいは十日に一度、きまって夜に来た。
(新字新仮名) / 島木健作(著)
消化不良から来た急性の心悸亢進しんきこうしんのためにとんだ失礼をしましたと、まことしやかに弁解したので、キッティのご機嫌も直って、その日の午後に二人はまた馬のくつわをならべて外出したが
「大丈夫だ。心悸亢進しんきこうしんで死んだ例は一つもない」
凡人凡語 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)