“心悸”の読み方と例文
読み方割合
しんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるひは心悸しんきの度はづれな昂進だのによつて、れいの強制的な接続作用にひびが入ると、人はそこで味気ない夜半の寝ざめを味はふことになる。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
あに明治の思想界を形容すべき絶好の辞にあらずや。優々閑々たる幕府時代の文学史を修めて明治の文学史に入る者いづくんぞ目眩し心悸しんきせざるを得んや。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
彼処かしこに房のついた長剣がある。あれは国家主義者の正義であらう。わたしはさう云ふ武器を見ながら、幾多の戦ひを想像し、をのづから心悸しんきの高まることがある。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)