“奚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なん39.1%
いずく17.4%
いづくん17.4%
なに13.0%
けい4.3%
いずくん4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知遇にむくゐん為には何物をも犠牲に供し得る人なり、彼なんぞ容易に父母の邦を棄得んや、容易に天下の浪士となり得んや
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
而して、今万物自然の理を得、其れいずくにぞ哀念かこれ有らん、とえる、流石さすが孔孟仏老こうもうぶつろうおしえおいて得るところあるの言なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あに明治の思想界を形容すべき絶好の辞にあらずや。優々閑々たる幕府時代の文学史を修めて明治の文学史に入る者いづくんぞ目眩し心悸しんきせざるを得んや。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
デモ持主は得意なもので、髭あり服あり我またなにをかもとめんと済した顔色がんしょくで、火をくれた木頭もくず反身そっくりかえッてお帰り遊ばす、イヤおうらやましいことだ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
三、四年してけい家はますます富んだ。三郎は学校に入った。
阿繊 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
しかるにいずくんぞ知らん、彼が無難に何時間の試験を、その翌日もまたその翌日も無難にたことは、彼の学力のみによると思ったなら、大いに見当がちがっておりはしまいか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「サヤケク」はきよいという意味でありますから、これでよさそうでありますが、この「」は「さやけく」の「け」とは仮名の類が違います。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)