なに)” の例文
デモ持主は得意なもので、髭あり服あり我またなにをかもとめんと済した顔色がんしょくで、火をくれた木頭もくず反身そっくりかえッてお帰り遊ばす、イヤおうらやましいことだ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
〈同の上疏するや、馬をむちうづ、馬地に伏して起たず、同咆して曰く、われ死を畏れず、なんじなにする者ぞ、馬なお盤辟ばんぺき再四して行く、同死して馬長号数声してまた死す〉(『大清一統志』一九九)。
富貴 またなにるものぞ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)