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奚
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いずく
ふりがな文庫
“
奚
(
いずく
)” の例文
而して、今万物自然の理を得、其れ
奚
(
いずく
)
にぞ哀念かこれ有らん、と
云
(
い
)
える、
流石
(
さすが
)
に
孔孟仏老
(
こうもうぶつろう
)
の
教
(
おしえ
)
に
於
(
おい
)
て得るところあるの言なり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
然
(
しか
)
れどもさらに一層を突進して論ずれば、その非常の事たりしがためのみ。彼は非常を愛して、凡俗の行をなすを厭う。もし衆人みな
独木橋
(
まるきばし
)
を渡らば、彼
奚
(
いずく
)
んぞ喜んで渡らん。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
さては
旨
(
うま
)
いぞシテ
操
(
や
)
ったり、とお通にはもとより
納涼台
(
すずみだい
)
にも老媼は智慧を誇りけるが、
奚
(
いずく
)
んぞ知らむ黒壁に消えし蝦蟇法師の、野田山の墓地に
顕
(
あらわ
)
れて、お通が母の墳墓の前に
結跏趺坐
(
けっかふざ
)
してあらむとは。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
奚
(
いずく
)
んぞ礼義を治むるに
暇
(
いとま
)
あらんや。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
然
(
しか
)
れども
塞外
(
さくがい
)
の事には意を用いること密にして、永楽八年以後、
数々
(
しばしば
)
漠北
(
ばくほく
)
を親征せしほどの帝の、
帖木児
(
チモル
)
東せんとするを聞きては、
奚
(
いずく
)
んぞ
能
(
よ
)
く
晏然
(
あんぜん
)
たらん。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
今万物自然の理を
得
(
う
)
、
其
(
そ
)
れ
奚
(
いずく
)
んぞ哀念かこれ有らん。皇太孫
允炆
(
いんぶん
)
、仁明孝友にして、天下心を帰す、
宜
(
よろ
)
しく大位に登るべし。中外文武臣僚、心を同じゅうして
輔祐
(
ほゆう
)
し、
以
(
もっ
)
て
吾
(
わ
)
が民を
福
(
さいわい
)
せよ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“奚”の解説
奚(けい、拼音:Xī)は、4世紀から10世紀頃までモンゴル高原東部から中国東北部にあるラオハムレン(老哈河、遼河の源流)流域とシラムレン(遼河の支流)流域に存在していた遊牧民族。初めは庫莫奚(こまくけい、Qu(o)mâġ-ġay、Kùmò xī)と呼ばれていた。『ホショ・ツァイダム碑文』(オルホン碑文)では、(Ttbi:Tatabï、タタビ)と記されている。
(出典:Wikipedia)
奚
漢検1級
部首:⼤
10画
“奚”を含む語句
奚疑塾
奚奴
奚侯城
奚山
奚為
里奚