“允炆”の読み方と例文
読み方割合
いんぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建文皇帝いみな允炆いんぶん、太祖高皇帝の嫡孫なり。御父おんちち懿文いぶん太子、太祖にぎたもうべかりしが、不幸にして世を早うしたまいぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
衆臣驚きおののきて面々あいるばかり、しばらくはものいう者も無し。やゝありて天子、数なり、とおおせあり。帝のいみな允炆いんぶん応文おうぶんの法号、おのずから相応ずるが如し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
従容しょうようとしてせまらず、晏如あんじょとしておそれず、偉なるかな、偉なる哉。皇太孫允炆いんぶん、宜しく大位に登るべし、と云えるは、一げんや鉄の鋳られたるがごとし。衆論の糸のもつるゝを防ぐ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)