“応文”の読み方と例文
読み方割合
おうぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四年応文おうぶん西平侯せいへいこうの家に至り、とどまること旬日、五月いおり白龍山はくりゅうざんに結びぬ。五年冬、建文帝、難に死せる諸人を祭り、みずから文をつくりてこれこくしたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
衆臣驚きおののきて面々あいるばかり、しばらくはものいう者も無し。やゝありて天子、数なり、とおおせあり。帝のいみな允炆いんぶん応文おうぶんの法号、おのずから相応ずるが如し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
呉亮ごりょうというものあり、建文帝につかえたり。すなわち亮をして応文の果して帝なるやあらぬやを探らしめたもう。亮の応文おうぶんを見るや、応文たゞちに、なんじは呉亮にあらずや、と云いたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)